「赤ちゃん泥棒」
僕の大好きな宝物映画の1つです。
すべてのシーンが夢のようにアナーキーで
コミカルで、そしてしみじみとした余韻を残す
ラストが印象的な傑作アクション・コメディ。
ダメだけど憎めないニコラス・ケイジも
強気でカワイイ、ホリー・ハンターも
どのコーエン映画でもアナーキーな
ジョン・グッドマンもすべてが最高!
赤ちゃんができずに悩む若夫婦が
5つ児が生まれた有名な家具屋社長の
ネイサン・アリゾナから一人の赤ちゃん
を誘拐し育てようとする天衣無縫の
ドタバタコメディです。
確かに年取ってから観ると
少々ユルく感じてしまうところもあるんですが、
初見、当時16歳だった頃の自分には
衝撃と感動と“映画の幸福”をこれでもかと
感じさせてくれた思い出深い作品で
もう何10回と繰り返して観て自分の血肉と化し、
無意識レベルで自分の描くマンガに反映されている
ような、そんな大事な作品なのです。
「こんなバカバカしいコメディの何の、どこが!?」と
思う人もいるでしょうが、好きなんだから
しょうがないですよねえ(笑)
自分の感性にピタリとはまったんです。
とにかく最初の出会いが
この映画で本当によかったとつくづく思います。
これが「バートン・フィンク」だったりしたら
ここまでコーエン兄弟のファンになっていたか
どうか……出会いは大事ですね。
ちなみに、この映画の主人公を追う
殺し屋の男は主人公ハイの父親だと思うんですが、
誰もその解釈をしていないんですよねえ……
だって、同じタトゥーしてるし、
昔自分の子供を売ったって言ってるし、
だからクライマックスで爆発した時
小さな靴が落ちるんじゃん!
そうとしか考えられん!!!
……まあ、その解釈は是非ご覧になって
皆さんで確認してください(笑)
楽しい愉快な映画が観たいならオススメです!
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