「コーエン兄弟」
「映画監督で誰が好き?」と聞かれたら、まず挙げるのが
この兄弟監督です。
忘れもしない、まだ高校1年の映画が好きになってきて
テレビでやる映画は片っ端から見ていた頃。
(今はホントに放送されなくなりましたね。BSではまあまあ
やりますが…さびしいかぎりです。
って言うかCS入って観ろって?(笑)
…で、深夜に放送されたのがこの監督2作目の
「赤ちゃん泥棒」だったんですね。
この出会いが自分には本当に大きかった。
「あ、これは自分のために作られたみたいに感性が
ピッタリくる!」と初めて思えた映画だったからです。
作家性が大爆発してるのにキャッチーで最高に楽しい
アクション・コメディなんですね。
すごいのに全然偉そうじゃない、人生を感じさせるのに
なぜか笑える絶妙なバランス感覚──
“特定のジャンルをひねりの利いた形で表現する”
その作品群のほとんどは
オフビート・コメディと言っていいでしょう。
“映像の魔術師”なんて初期の頃は言われていました。
“2人で1つの頭脳”なんて言われるくらい考え方や
感性も似ていてケンカもまったくないそうです。
(それってものすごい心強いパートナーですよね)
2人で脚本、監督、編集もします。
今ではアメリカを代表する巨匠監督となっています。
はっきり言ってひねくれた作風です。普通じゃない。
知性があるのにバカバカしい。
人を食ったような残酷な暴力シーンや
人生の無常観も作品によっては突きつけてくるので
人を選びますし、作品の評価や好きずきも人それぞれだと思います。
自分でも「これはイマイチ」ってのも、もちろんあります(笑)
しかし、その感性や作家としてのスタンスにどれだけ影響を受けたか
はかり知れないほど、現在にいたるまで新作を待ち遠しく思える
大好きな映画監督であり続けています。
そんな個人的な愛情を込めて、いくつかイラストを掲載して
いきたいと思いますので興味があったらぜひ観てみてください。
作品リスト
「ブラッド・シンプル」(1984)
「赤ちゃん泥棒}(1987)
「ミラーズ・クロッシング」(1990)
「バートン・フィンク」(1991)
「未来は今」(1994)
「ファーゴ」(1996)
「ビッグ・リボウスキ」(1998)
「オー・ブラザー!」(2000)
「バー・バー」(2001)
「ディボース・ショウ」(2003)
「レディ・キラーズ」(2004)
「ノーカントリー」(2007)
「バーン・アフター・リーディング」(2008)
「シリアスマン」(2009)
「トゥルー・グリッド」(2010)
「インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌」(2013)
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